会長(本庄市長) 吉田 信解
彩の国本庄拠点フイルムコミッションが設立されたのは、平成14年3月。
埼玉県内で一番最初に誕生したフイルムコミッションです。設立の契機とな
ったのは早稲田大学本庄校地に本庄情報通信研究開発支援センター(当
時)が整備されたこと、そしてなによりも巨匠・篠田正浩監督が監督人生の
集大成と位置づけ、10年間構想を温めてきた大作「スパイ・ゾルゲ」が
本庄市内でオープンセットを組み撮影され、多くの市民がサポーターとし
て、またエキストラとして参加し、映像に対する関心が一気に高まったこと
からでした。
以来、「クラブ進駐軍」や「日本沈没」「ジーン・ワルツ」などの劇場用映
画から開局記念テレビドラマ「鬼畜」「黒部の太陽」など多くの作品がこの
本庄拠点地域内で撮影されました。
さらに、平成22年には本庄拠点地域映画製作委員会が設立され、地元のま
ちおこし映画「JAZZ爺MEN」が多くの市民・団体・企業の参加、
協力のもと撮影されました。映画は翌23年4月に完成、ユナイテッド・シ
ネマ ウニクス上里での公開を皮切りに、関係者の努力により北は北海
道から南は沖縄まで全国各地で上映されています。
また、この映画は東京国際女性映画祭や韓国国際音楽映画祭にノミネ
ート出品、また平成24年4月には総務省「市町村の活性化施策77事例
(平成23年度地域政策の動向)に選ばれたほか全国青年市長会「特色
ある施策2011」の一般投票で第一位に選ばれるなど話題を呼んでいま
す。
このように、当フイルムコミッションでは映像制作支援だけにとどまらず、
映像制作を通じた市民との協働、映画上映会の開催など幅広い活動で
地域活性化の一翼を担っています。今後もこれらの活動を積極的に推進
していくとともに、本拠点地域を全国にアピールしてまいりたいと考えてお
ります。
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